等級要件は、等級(グレード)とコンピテンシー(求められる能力・行動)の組み合わせごとに、期待する行動や評価基準を明文化する機能です。育成・評価・異動判断の「共通言語」として活用できます。
この機能でできることは次のとおりです。
等級 × コンピテンシーの組み合わせごとに、期待行動・評価基準をテキストで定義する
定義内容を「バージョン」として管理し、年度や改定単位で履歴を残す
コンピテンシーをバージョンごとに自由に追加・編集する
定義した内容を「公開」し、従業員が閲覧できるようにする
ポイント コンピテンシーは「等級要件のバージョンの中」で管理します。コンピテンシーだけを管理する独立したマスタ画面はありません。バージョンを切り替えると、コンピテンシーの構成も切り替わります。
等級要件(コンピテンシー定義・閲覧)は基本プランに含まれ、すべてのテナントで利用できます。
操作する内容によって必要な権限が異なります。
操作対象 | 必要な権限 |
|---|---|
等級体系・等級・等級履歴(マスタ) | 組織管理者 |
コンピテンシー・等級要件・バージョン | 評価管理者 |
公開された等級要件の閲覧 | ログイン済みの全従業員 |
等級要件は「等級体系」と「等級」を土台にします。等級要件を入力する前に、組織管理者が等級体系・等級を整備しておく必要があります。
等級体系:職種・職掌ごとのグレードの集合(例:「共通」「エンジニア職」など)
等級:等級体系の中の各グレード(例:G1, G2, G3…)
新規テナントには、初期データとして等級体系「共通」と等級 G1〜G5 が自動登録されています。必要に応じて組織管理者が編集してください。
注記 等級体系・等級のマスタ管理は「人事評価オプション」が前提となる場合があります。ご利用環境での扱いは社内のご契約内容をご確認ください。
記事内で使う用語を先に整理します。
用語 | 意味 |
|---|---|
等級体系 | グレードの集合。等級要件は等級体系ごとに独立して設定できます |
等級 | 等級体系の中の各グレード(G1, G2 など) |
コンピテンシー | 等級に求められる能力・行動の観点(リーダーシップ など) |
等級要件 | 「等級 × コンピテンシー」ごとに記述する期待行動・評価基準 |
バージョン | 等級要件・コンピテンシー構成をひとまとめにした版。年度・改定単位で管理します |
下書き/公開済み | バージョンの状態。下書きは編集可、公開済みは編集不可(凍結) |
マトリックス | 等級(行)× コンピテンシー(列)の表形式の入力・表示画面 |
等級要件は「バージョン」単位で管理します。年度改定などのたびに新しいバージョンを作り、過去の版を残しながら運用できます。
状態 | できること |
|---|---|
下書き | コンピテンシーの追加・編集・削除・並び替え、要件テキストの編集が可能 |
公開済み | 内容は凍結され、編集できません(コンピテンシー構成も含む)。従業員が閲覧できます |
管理画面では、すべてのバージョンが一覧表示されます。
並び順は公開日の新しい順です(公開日が未設定の下書きは先頭に表示されます)。
新しいバージョンは、既存バージョンを複製して作成します。空のバージョンを新規作成することはできません。
複製すると、バージョン名・コンピテンシー構成・等級要件のすべてがコピーされます。
複製直後のバージョンの状態は「下書き」です。
初期状態では、初期コンピテンシー4件を含む下書きバージョンが1つ用意されています。
運用のコツ 「2026年度版」のように年度や改定名をバージョン名に付けておくと、後から区別しやすくなります。
下書きバージョンを公開すると、従業員が閲覧できるようになります。
公開操作では公開日の入力が必須です。入力後、状態が「公開済み」に変わります。
公開済みバージョンはそのままでは編集できません。
再編集したい場合は「下書きに戻す」操作を行います。下書きに戻すと、設定済みの公開日はクリアされます。
下書き・公開済みのどちらのバージョンも削除できます。
テナントあたりのバージョンは最大100件です。
コンピテンシーは、選択中のバージョンの中で管理します。バージョンごとに独立した構成を持つため、別のバージョンを変更しても影響しません。
各コンピテンシーには次の項目を設定できます。
表示名(必須)
カテゴリ(任意)
説明文
新規テナントの初期バージョンには、次の4件があらかじめ含まれています。
リーダーシップ
コミュニケーション
課題解決
学習敏捷性
下書きバージョンでは、コンピテンシーの追加・編集・削除・並び替えができます。
公開済みバージョンでは、コンピテンシー構成も凍結され、変更できません。
注意:コンピテンシーを削除すると等級要件も消えます コンピテンシーを削除すると、そのバージョン内でそのコンピテンシーに紐づく等級要件(入力済みのテキスト)も一緒に削除されます。削除前に内容をご確認ください。
1つのバージョンに登録できるコンピテンシーは最大100件です。上限に達すると新規作成できません。
ここまでで、バージョンとコンピテンシーの準備ができました。続いて、等級 × コンピテンシーの要件テキストを入力していきます。
➡ [等級要件の入力・AIアシスト・公開と運用] へ進んでください。
よくある質問は、ヘルプセンターの FAQ にまとめています。